私は昨年の3月から東京に住んでいる。
オレゴン法人のKai Gai Solutions Inc.(海外ソリューションズ)の基軸事業は海外ショッパーズの運営だが、そのほとんどをチームに任せており、外資系企業向けに別の仕事をしている。
報酬はUSDで米国の口座に払われているが、税理士からの提案もありKGSの収入としては計上しておらず、取締役兼株主として個人の口座に振り込まれている。詳しく知りたい方はこちら。
日米間には租税条約が締結されているので、二重課税とはならないルールとなっているが、所轄税務署への所得の申告義務は本人の国籍、報酬のでどころに関わらず日本国内に6ヶ月以上滞在しているすべての居住者に義務付けられている。したがって、米国に税金を収めている私もその対象になる。確定申告はきちんとしなければいけない立場にある。
所轄税務署に問い合わせしたところ、収支を証明する書類と年金支払証明が必要であると言われたが、手元になかったので再発行をする運びとなった。
翌日、午後1時過ぎに所轄の社会保険事務所に行ったのだが、その混雑に度肝を抜かれた。
「年金相談の待ち時間、今は5−6時間となっています。」
の張り紙を見た瞬間、これは無理と思ってしまった。
その事務所は1階が主に相談フロアで、2階が支払証明やその他の事務が行われているフロアと言うことを案内係りの方に教わり、いそいそと2階に向かったのは良かったが、そのフロアでも1階同様の混雑で面食らってしまった。そこには尋常ではない雰囲気があり、座席はすべて満席、その周りは長蛇の列となっていた。
幸い、支払い窓口にはご婦人が一人、だったので、その後ろに並んで待つことにした。
支払い手続きの割に長い間やりとりされているので、イヤホンを外して、ちょっと様子をうかがうと、どうもそれは手続きではなく相談であった。正直、このご婦人の図々しさ、そして対応をしている窓口担当の方の仕切りの悪さに呆れた。
カスタマーサービスでは時にはきちんとした態度でお客様に対時し、いわゆるクレーマーから会社を守り、また労力は建設的に使わなければならないと考えているからだ。
「大変申し上げにくいのですが、ご相談の方はこちらではなく、所定のご相談窓口の方で承っておりますので、恐れ入りますが1階の窓口までお進みください。」この対応でこのご婦人もご理解いただけていたと思う。
45分位待っただろうか、ようやく「相談」が終わり、私の番になったと思った瞬間、窓口担当の彼女は上半身をかるくひねり、その指先は卓上に置かれている見慣れない装置を押したのだった。
ピンポーン、
すると、甲高い男の声で、512番の方ー。
私は一瞬なにが起こったか分らなかった。そして、数秒後、私の眼は泳いだまま整理券発行機をさがしてた。承知であった整理券発行機の数字は百番台だったからだ。
そしたら、あるではないか。混雑が激しかったこと、また発行機の設置場所が窓口の中央付近であり、認識できていなかったのだ。
私が引いた整理券は518番だった。私はこれは後1時間はかならず、待つことになると覚悟をきめた。
そしたらなんかやたらに回転がはやくなり、10分待つか待たないうちに518番の方ー。
なぜか512番を告げた同じヒトの声だった。
そして、証明書の再発行手続きはわずか3分で終わった。
自分の常識が世間の常識ではない事を知らされることはこれまでもあったが、これはどう考えてもこの事務所のサービス精神が乏しいとしか思えない。あえて自分の粗は棚に上げさせてもらうが、銀行ではあり得ない事ではないだろうか?
私の知っている銀行に限って言えば、整理券発行機のそばに必ず案内担当にがいて、来客者に用件を尋ね、こちらの整理券をお持ちください。と言うし、お客様に代わって整理券を引いて手渡すところもあるくらいだ。
それ以前に、整理券はヒトの流れを考慮したうえで客が最初に目ににつく場所に設置されている。これは病院でも携帯ショップでもそうではないか?ヒトの流れを整理するために整理券発行機は原則入り口に設置しましょうって、整理券発行機の営業マンは言うはずだ。
それをこの事務所ときたら、正面から見て突き当たりの壁が客の頭越しでしか見えないこの混雑時に窓口中央に設置されている整理券発行機の所在をを明らかにするどころか、同じフロア内で2台の整理券発行機を設置しているという非常識なことを平気で放置している。
この人たちは「ただ今の待ち時間は5−6時間」と玄関口にあからさまに張り紙はる権威的な配慮はしても、2階の入り口付近に「左右それぞれ窓口の中央付近に整理券発行機を設置しています。整理券をお引きになってお待ちください。」といったくだりの看板をたてるという気配りはまったく無いのではないか?
さらに言わせて貰えば、この「5−6時間待ち」という情報は受付担当が口頭で憂いをもって伝えなければいけないと思う。だれのおかげでこんな状態になるまで国民がパニクりはじめてるかを考えたことがあるのだろうか?お年寄りがここまで足を運んで最初に見せられる張り紙がこれであったとしたらその方はどう思われるだろうか?ということを一度でもこの張り紙の設置を指示した人間は考えたことがあるのだろうか?
おそらくそれは客から一番遠い席で私がいる間一度も席をたたず、手も動かしてなかった人間の仕業だと推察する。これではいくら大臣が変わっても、現場のこの人間みたいなポジションにいる連中の意識を徹底的に変えて、民間の金融機関よりも高いノルマを与えないと。社保庁の信用は回復しないと思った。
それに引き換え税務署の職員の方は毎度のこと至れり尽くせりだった。前回同様、プラマイゼロできっちり終了。
原則、国民のお金を預かっているのに税務署と社会保険事務所はなぜこんなに姿勢がちがうのだろう?